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「更年期にある看護師の更年期障害と医療の安全に関する研究」-本学修了生の論文が「医療の質・安全学会誌」に掲載されました。

2019.4.26

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本学修了生である酒井洋子さん(3期生:研究生)の研究報告として「更年期にある看護師の更年期障害と医療の安全に関する研究」(本学の土屋八千代特任教授との共著)が雑誌「医療の質・安全学会誌」Vol.14 No.1(2019)に掲載されました。

勤務中の看護師の更年期障害による業務への影響が潜在する危険となること、及びセルフケアとの関係を明らかにし、安全な役割遂行のための提言を行っています。方法は、医療機関に勤務する、器質的疾患や現病歴のない40歳~60歳の更年期症状の経験を有し、同意を得られた看護師11名を対象に修正版グランデッド・セオリー・アプローチにて分析を行いました。
その結果、更年期にある看護師は様々な「困惑する心身の不調」を抱えており、その症状が業務に影響を及ぼし「リスクの潜在化」となることが見いだされ、さらに、自分なりの「セルフケアによる心身の調整」を行っているが、「協同体制の不備」が重なることで顕在化は増大するため、「協同体制づくり」の必要性が要望として挙げられました。
今回の結果より更年期障害が一つの要因であることが示唆され、医療安全を担保するためには更年期障害を有する看護師の支援が必要であると報告されました。