滋慶医療科学大学院大学では「平成30年度入学式」を4月1日(日)に挙行いたしました。
看護師をはじめ臨床工学技士や診療情報管理士、社会福祉士など、いずれも仕事や家庭を持ちながら向学心に燃える20人の入学生に向けて、新しく着任した木内淳子学長が訓示を行いました。
続いて、学校法人大阪滋慶学園浮舟邦彦理事長は、「有資格者として、それぞれのネットワークを持っておられる20人の新入生の皆さんが『医療の質と安全』と言う領域に進んでいかれる。これからの皆さんのキャリアを考えた時、非常に大きな2年間になっていくと思います。それぞれの学ぶ環境も整っているので大いに活用して学んでください」と歓迎の言葉を述べ、エールを贈りました。
また、3月まで大阪大学医学部附属病院院長を務められていた大阪大学大学院医学系研究科 乳腺・内分泌外科学教授の野口眞三郎様からは、「新しい医療を創って未来の人のために役立とうという医療の推進と、それが安全かどうかチェックする部門のバランスのとれた関係が大事です。お互いがお互いのポジションを尊敬し合うようになると、病院としては安全になってきます。皆さんはこれから2年間勉強されて、職場に戻って医療安全の専門家として働かれるわけです。病院によっては、まだ十分ご理解いただいていないところもあるかも知れません。阪大病院でも20年かかって今の体制になったので、一朝一夕にはいきません。苦労されることもあるかもしれませんが、あきらめずにがんばってください」と、激励していただきました。
このあと、海外提携校の米カリフォルニア州にあるレッドランズ大学の言語病理学部のリサ・ラサール学部長と、中国・広東医科大学の丁元林副学長からも温かい励ましのお言葉をいただきました。
式の最後に第8期入学生を代表して、医療管理学研究科医療安全管理学専攻の曽我部さんが、「これからの2年間、専門性豊かな先生方のご教授をいただき、経験あふれる多職種の学友たちと共に切磋琢磨しながら、医療の質と安全の向上を追求し、実践者としてリーダーシップを発揮できるよう、 日々、精進をかさねてまいります」と、力を込めて宣誓しました。
式典終了後の第2部では、社会医療法人西陣健康会堀川病院で副看護師長として働く髙野佳子さん(第5期生)が、後輩のために大学院での研究生活の“ノウハウ”を伝授 してくれました。今も働きながら研究生として大学院に通う高野さんは、修了後に世界看護科学学会で自らの論文発表を行なった経験や国内の学会で発表したことに触れ、「この大学院で学ばなければ成しえなかった経験です」と話し、「これからの2年間は、自己啓発とキャリアアップの貴重な時」だと、体調管理に努めて頑張るよう、先輩としてのアドバイスをしました。
教職員一同、応援してまいります。