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本学教員の岡耕平教授 がヒューマンインタフェース学会第219回研究会で「コラボレーション基盤研究賞」を受賞されました。

2026.5.22

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本学教員の岡耕平教授 がヒューマンインタフェース学会第219回研究会で「コラボレーション基盤研究賞」を受賞されました。

岡耕平. (2025). 高齢者層におけるデジタルゲーム市場の展望とアクセシビリティの課題.
ヒューマンインタフェース学会研究会報告集, 27(2), 49-52.

日本では高齢化が進み、高齢者でもスマートフォンやインターネットを使う人が増えています。そのため、デジタルゲームの分野でも「高齢者が新しい利用者になるのではないか」と期待されています。しかし、本研究では、実際には高齢者向けのゲーム市場がすぐに大きく成長するとは考えにくいことを示しました。現在の高齢者の多くは、若い頃にゲームに親しんできた世代ではなく、家庭用ゲーム機やオンラインゲームの利用率もまだ低いためです。多くの高齢者がゲームに慣れた世代になるには、あと20〜30年ほどかかると考えられます。また、加齢によって視力や聴力、身体の動きが低下することも、ゲームを楽しむうえでの大きな障壁になります。現在のゲーム機には、文字を大きくしたり音量を調整したりといった工夫はありますが、記憶力や判断力などの「認知機能の低下」に対応する仕組みはほとんどありません。このため、高齢者が無理なくゲームを楽しむためには、単に機能を追加するだけでなく、その人に合わせて調整したり、ゲームの難しさを工夫したりすることが重要になります。また、設定をサポートする人の存在も必要になる可能性があります 将来的には、VRやAIなどの新しい技術によって、高齢者でも楽しみやすいゲーム体験が広がる可能性があります。その一方で、安全性や倫理、医療との連携といった新しい課題にも対応していく必要があります。本研究は、高齢者とデジタルゲームの関係を整理し、今後のゲーム設計や社会のあり方を考えるための視点を示したものです。