本学修了生の松本真弓さん(13期生)の論文が日本輸血細胞治療学会誌に掲載されました。
松本真弓, 岡耕平, 他.(2025). 医療施設におけるヘモビジランス体制強化に向けた全国実態調査:学会認定・臨床輸血看護師在籍施設と非在籍施設の比較から. 日本輸血細胞治療学会誌,71(5):691-700.
松本さんからのコメント
修士論文では輸血看護師の活動を Safety Differently の理論から位置付けて分析しました。本論文では輸血看護師が在籍する施設と在籍しない施設を比較することで、輸血安全管理への影響を分析しました。その結果、輸血看護師が在籍する施設では、血液製剤使用量あたりの副作用報告件数が有意に多く、輸血前後のバイタルサイン測定率も高い傾向が認められました。すなわち、輸血看護師の配置は患者観察の体制強化を通じて輸血安全管理に寄与している可能性が示されました。本論文の掲載に至るまで、丁寧にご指導くださいました岡教授をはじめ、ご支援を賜りましたゼミの皆さまに心より感謝申し上げます。今後も研究生として研鑽を重ね、さらなる成果を目指して努めてまいります。