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本学修了生の釣由美さん(12期生)が、第211回ヒューマンインターフェース学会研究会で研究成果を発表されました。

2024.5.22

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本学修了生の釣由美さん(12期生)が2024年5月13日(月)・14日(火)に沖縄産業支援センターで開催された第211回ヒューマンインタフェース学会研究会で研究成果を発表されました。

発表タイトルと要旨は以下です。

表題

釣由美・岡耕平 (2024). 高齢者における記憶に関する生活上の困難の背景にある環境要因 についての実態調査. ヒューマンインタフェース学会研究報告集, 26(4), 177-182.

要旨

本研究は、高齢者の記憶力低下とそれに伴う行動に対する環境要因の影響を調査し、認知機能低下の背景において、個人と環境の相互作用を考慮することの重要性を明らかにした。記憶機能の低下を自覚する高齢者とその支援者へのインタビューを通して、認知機能、日常生活動作、日常作業における記憶の利用とその問題を評価した。13組の調査結果から、高齢者が記憶力低下に対処するために柔軟に非デジタルツールを用い、生活習慣の調整をすることで記憶の問題を避ける適応的行動があることがわかった。その結果、高齢者が記憶の問題を軽減するために、どのように環境に適応し、環境と相互作用するかを理解する必要性が示され、認知機能を支える物理的・社会的文脈の役割が強調された。これら結果は、従来より開発されてきた記憶補助ツールとしてのハイテクノロジーが利用されない理由や、高齢者の記憶機能の低下を支援するためのより良いアプローチを示唆していた。

釣さんからのコメント

私は、高齢者の記憶機能の低下に伴い高齢者の行動に対して環境要因の影響を調査し、個人と環境の相互作用について重要性を明らかにしました。先日、ヒューマンインターフェース学会研究会で修士論文の一部を発表する機会を得ました。この学会は沖縄で開催され、国内から多くの研究者が参加しました。
発表準備は大変でしたが、指導教員のサポートのおかげで無事に成功させることができました。発表を通じて、自分の研究が他の研究者からも評価される喜びを感じました。また、他の研究者との交流を通じて新たな視点や知見を得ることができました。