2023年10月30日から11 月1日にかけてオーストラリアのメルボルンにてInternational Forum on Quality & Safety in Healthcareが開催されました。本学から11期生の廣瀬 忍さんと野瀨珠美さんが修士論文の一部をポスター発表しました。
今回の学会は、「People powered change – a healthier life, a fairer system, a sustainable future(人々の力による変革-より健康的な生活、より公平な制度、持続可能な未来)」をテーマに開催され、26か国から約1300名が参加し、医療安全に関連する様々な議論が交わされました。対面とオンラインのハイブリッド開催でしたが、久しぶりに対面で交流できる学会会場は盛り上がりを見せていました。
廣瀬 忍さんは「Effectiveness of an intervention program for caregivers to acquire diaper-changing technique」、野瀨珠美さんが「Behavioral interactions between operating room scrub nurses and surgeons」という内容について発表しました。
廣瀬 忍さんは、「今回、BMJの国際学会において、自らの研究をe-posterという形式で発表する機会を得ました。この発表では、世界各国の医療従事者の方々に私の研究を閲覧していただくことができました。このような貴重な経験は、私の研究への情熱と自信を高めるとともに、国際的な視野とコミュニケーション能力の重要性を再認識させてくれました。しかし、英語で研究について十分に説明したり議論したりできるレベルにはまだ達していないと感じました。そのため、今後は英語力の向上に努めて、さらに多くの海外の研究者と交流し、研究の質を高めていきたいと思っています。この学会に参加できたことは、飛田先生のご指導とご支援の賜物です。飛田先生には、研究の指導だけでなく、学会への申し込みや準備など、多くの面でお世話になりました。心から感謝申し上げます。飛田先生から学んだことを生かして、今後も研究に励み、研究を通して社会に貢献できるように努めてまいります。」と感想を述べています。
野瀨珠美さんは、「国際学会は私には縁のない世界だと思っていました。まさか自分の研究がBMJに採択されるとは思っておらず、当初は人生の中で経験できるなら採択までとはいかずとも国際学会に挑戦するその過程を学びたいと思っておりました。世界中の医療者が参集する学会に参加できたことは、私自身の力では天地がひっくり返っても不可能なことであり、飛田伊都子元特任教授と戸田満秋准教授に多くのご支援とご指導をいただき実現したことであり、感謝しかありません。そして、患者安全のためによりよい看護を目指すことは世界中が同じであることを知りました。私の英語力ではポスター会場でしっかりとプレゼンテーションすることまでは到達せず、帰りの飛行機やバスの中で悔し涙が溢れましたが、これを今後の糧にしたいと思います。最後にこのような機会を与えて下さり、また大変お忙しい中ご同行いただきありがとうございました。」と感想を述べています。