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本学の吉本圭一教授が会長を務める日本インターンシップ学会の『インターンシップ研究年報』第24号に、特集論文「日本的インターンシップから職業統合的学習へ―研究視座の統合と体系化に向けて―」が掲載されました。

2022.1.8

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本学の吉本圭一教授が会長を務める日本インターンシップ学会の研究紀要『インターンシップ研究年報』第24号が2021年11月30日に刊行され、同紀要に吉本教授の特集論文「日本的インターンシップから職業統合的学習へ―研究視座の統合と体系化に向けて―(Expansion of Research Framework on Internships and Work Integrated Learning : Interaction and Integration of Practical Perspectives of Different Actors)」(1-19頁)が掲載されました。

概要:
インターンシップの制度的導入から20年あまりのインターンシップにかかる多様な「共通感覚」の形成・ゆらぎの過程を辿り、より包括的な「職業統合的学習(WIL)」概念のもとで研究を進めていくことの可能性を検討する。第二に、そうした外延的に拡がる研究範囲に対してどのように内包的定義を注視し、社会科学としての研究を行うのか。研究の目的性、対象範囲の内包と外延、研究の当事者的視座について検討を行う。インターンシップとWILの当事者的視座として、日本インターンシップ学会会則等からも、「学習者の学びと成長」「教育のプログラムと制度」「企業等の採用・人材育成」の三者にかかる研究領域設定を行うことができる。インターンシップにかかる統計的把握の混乱についても、こうした当事者的視座を踏まえることで総合的に理解していくことができる。第三に、これまでインターンシップ・WILをめぐって、どのような「問い」と「方法」が組み合わされて研究活動が展開されてきたのか、科研費データベースを用いてその傾向のテキスト分析を行う。研究として確立された領域、今後に期待される領域などが明らかになり、特にインターンシップ・WILに関わる当事者の経験と能力に関する自己省察や能力開発を扱う研究が大きな未開拓領域として残されていることも明らかになった。

キーワード:
インターンシップ、資格実習、職業統合的学習(WIL)、アルバイト、キャリア教育、職業教育、教育目的、採用目的、学術的研究、実践的研究、専門人材、学術と職業の往還