学位など:博士(経済学)
専門分野:経営管理論、経営組織論、リーダーシップ論、スピリチュアル経営
略歴
1975年琉球大学法文学部卒、1977年神戸商科大学(現兵庫県立大学)経営学研究科修士課程修了、1981年同研究科博士課程単位修得退学、1994年博士(経営学、神戸商科大学)、1980年沖縄大学専任講師、1982年岡山商科大学専任講師、1983年大阪学院大学専任講師、1985年同大学助教授、1993年同大学教授、2006年 大阪市立大学教授、2016年同大学名誉教授、2018年より本学教授
『スピリチュアリティを職場に活かす』
スピリチュアリティの問題は、宗教、心理学、医療や看護など多くの分野で論議されていますが、ビジネスの分野ではこれまで十分に論議されてきませんでした。
これは、ビジネスは人間の経済合理的な活動を中心に議論するものであり、スピリチュアリティは宗教的、精神的、あるいは神秘的事象を問題にするものと考えられてきたからです。
そのため、長時間労働、過労死、鬱などの働く人々の精神やスピリチュアリティの問題が深刻になっていても、ビジネスではその問題の存在さえ十分に認識されずにきたのです。
人間が精神的存在ないしスピリチュアルな存在であるならば、組織はそこで働く人々の精神ないしスピリチュアルな欲求を満たすように、意義のある仕事を作ることが重要です。
意義のある仕事は、人々に働きがいを与え、生きがいを与えるからです。
人々がそのような仕事に就き、積極的に働くことは、個人にとっても、組織にとっても望ましいことです。
そのため、働きがいのある最高の職場や充実した組織作りに関わるスピリチュアル経営が求められています。
特に、医療・福祉組織では、人間を単に肉体的、心理的存在としてのみ捉えるのではなく、スピリチュアルな存在として捉え、働く人々の意味充足を図り、サービス利用者の目的達成に貢献するようなスピリチュアル経営が必要です。
企業や医療・福祉組織の現場で働く人々にとって充実した最高の職場作りのために、どのようにスピリチュアル経営を構築するかを現在の研究課題としています。