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修了生・在校生の声

※職業・勤務先・掲載内容は、取材当時のものです。

6期生
野中 時代さん

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勤務先 桑名市総合医療センター
職種 看護師/認定看護管理者

後輩の育成と福島の支援のために

65歳を過ぎ、東北大震災後の福島県浜通り地区を本格的に支援し始めた頃、看護管理者への道標を伝えることができたらと思い、この大学院に入学を決めました。その後、桑名市総合医療センターの統括看護部長として赴任することが決まり、学生と二足の草鞋は能力的に無理と思いつつ、大学院の門をくぐりました。私のクラスはほとんどが医療系やその系列の学校の先生でした。向学心と真面目さがあふれた仲間とともに、授業は自分にとっては新鮮であり、沢山の知識を得ることができ、ワクワクしました。知多半島の自宅から三重県桑名市の職場に通い、職場から名古屋まで出ると新幹線で新大阪まで通学していたことで、遅刻や欠席の時もありましたが、そのときは、ノートをとってくれる仲間に助けられました。グループワークでは、協調性やリーダーシップ、自律などを仲間から学ぶことができ、歩調を乱さないよう努力もしました。また、私のクラスは、チームワーク抜群のクラスであり、事あるごとに飲みニケーションを開いてくれたクラス委員にも感謝です。1年次は一度にこなす複数業務をコントロールできず、体調を壊し、退学迄真剣に考えた時、担任の石松先生、職場訪問してくれた指導教員に支えられ、社会人の学生をいつでも真剣に受け入れてくれる教師達でした。また、事務職員や図書室担当である司書の方は面倒見の良さと全学生への笑顔の対応は頑張れる源となりました。二年時の修論のまとめは、病院の合併事業と重なり、全く休みが取れない。そんな中で深夜帯に取り掛かり、午前3時頃、担当教授に送付し、添削を仰いだ。もう少し若かったらと何度悔やんだことでしょう。2年間で修了できたことに感謝したいます。
卒後は官民3つの病院が統合した桑名市総合医療センター(400床)の理事兼看護部長に就任し、合併前は看護師確保と新病院での看護師配置に全力を注いできました。合併直後の現場では、看護業務展開方法や各医師のやり方に戸惑い、事前検討したマニュアルが機能しない、仮眠室や保育所の問題、看護補助者業務等、次から次に浮上する問題点で混乱した毎日であったため、看護師長会議を開催し、問題点の解決と決定事項の周知徹底を行ってきました。私は、スタッフや医師、多職種の方々に、励まし・感謝・承認の言葉掛けをしながらラウンドしたことで、大きな医療事故の発生もなく、Open後半年で黒字化に成功し、職員も一丸となり、地域に必要な総合病院を目指しています。修論のテーマであった地域医療支援病院の獲得もこの4月で申請可能にもなりました。
また、本学の大学院のシラバスは日本看護協会の認定看護管理者を受験する資格が得られることから、セカンド・サードの管理者研修の講師でもある私は、CNAの資格はなかったため、第23回のCNAにトライし、合格しました。今後の受験準備の研修生に短期間の自己学習のノウハウを伝えたいと思っていますし、今後は、この春71歳になる私ですが、桑名市総合医療センターの顧問役を担いながら、後輩の育成と福島の支援は続けたいと思っています。

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