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修了生・在校生の声

※職業・勤務先・掲載内容は、取材当時のものです。

2期生
池田 誠さん

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勤務先 大阪大学医学部附属病院
職種 中央クォリティマネジメント部非常勤スタッフ/材料部研究職

ビジネスを通して社会に還元を

3年前、私は外資系大手医療機器メーカーで営業職のマネージャーとして働いていました。中間管理職として上司からの期待を担い、部下を指導して業績を上げていく達成感のある仕事でしたが、チームや組織を円滑に動かしていくにはマネジメント能力が不可欠だと痛切に感じていました。特に難しかったのが、人と人との関係性でした。時間をかけてお互いに理解しようと努力しているつもりなのに、なぜこんなに考えていることに齟齬が生じるのか?私の顧客は医療機関であり、そうした齟齬は医療現場では人の生命に関わる問題になります。

私が阪大材料部で軟性内視鏡の洗浄評価の実験をしているところです。

そんなことを考えていた時に、母校から送られてきた学園新聞で「日本で初めて医療安全のマネジメントの修士課程ができた」という記事を読んで、ここに行けば何か見えるものがあるのではないかと思い、会社を辞めて飛び込んだのです。
2年間の修士課程を終えた今、何もかもが見えるようになったわけではありませんが、どうすれば見えるようになるのか、が学べたように思います。大学院で一緒に学んだ仲間は医療職の人が多く、以前は顧客として関わっていた人たちを別の角度から見ることができたのも収穫の一つでした。
修士論文の研究テーマは、入学前から取り組みたいと思っていたものをそのまま続けることができました。それは、前職で扱っていた内視鏡の洗浄法と安全性について、です。研究は、指導教官から紹介を受けて大阪大学医学部附属病院の材料部で行うことになりました。
実は材料部長の高階雅紀教授は前職でもお世話になった方で、恵まれた環境で研究を行うことができ、その成果は海外の学会でも発表することができました。もちろん壁はいくつもありましたが、その度に先生方や周囲の人からの助言で軌道修正ができたことを感謝しています。

一番左の方が大阪大学医学部附属病院 病院教授 手術部副部長 兼 材料部部長 兼 MEサービス部部長の高階雅紀(たかしな まさき)先生です。真ん中の方が、材料部副部長 宮下義弘(みやした よしひろ)さん。お二人とも私の上司です。

修士課程を終えた後、週の半分は阪大病院の中央クォリティマネジメント部の非常勤スタッフとして働き、残りの半分は同じく阪大病院の材料部で軟性内視鏡の洗浄・消毒に関する研究をしています。今年秋には、プラハで開催される「滅菌供給業務世界会議」で発表します。また、これまでの研究を論文にまとめて、今年中に学会誌に投稿することを目標にしています。
今後についてはまだまだいろいろ考えていますが、医療だけでなく幅広い分野の安全管理に関係するNPO法人の立ち上げなどを考えています。専門学校を卒業してからずっと企業で働いていたので、ビジネスを通して社会に何か還元できることがしたいと考えています。

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