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修了生・在校生の声

※職業・勤務先・掲載内容は、取材当時のものです。

11期生
日比 麻有さん

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勤務先 公益社団法人 京都保健会 京都民医連中央病院 医療安全管理部
職種 薬剤師

私は、急性期メインの中規模病院で専従の医療安全管理者をしています。職種は薬剤師です。2018年に現在の部署に異動しましたが、薬剤師業務とのあまりの違いに当時は転職したような気分でした。

医療安全管理者は、院内で組織横断的に活動し、求められる知識は多岐にわたります。型通りの業務には徐々に慣れましたが、理屈や根拠がよくわからずに対応する場面も多く、このまま実務経験を積んで良いのだろうかと疑問に感じていました。医療安全の知識を体系的に学びたい、科学的な医療安全を現場で実践したい、そう考えたことが、大学院進学のきっかけです。上司にもその希望を伝え、快く背中を押していただきました。入学後は、他部署の方からも「がんばりやー」とよく声をかけていただき、温かい職場環境に感謝しています。

私が思う本学の最大の魅力は、当たり前のように多職種で学ぶ点です。11期生の中では、薬剤師は私ひとりです。看護師、臨床工学技士をはじめ様々な職種、経歴の同級生に囲まれ、いつも良い刺激をもらっています。グループワークの機会が多いこともあり、気づけば多職種でディスカッションすることが「普通」になりました。また、先生方の専門分野も多様で、授業では医療者の常識が覆ることもしばしばです。新しい視点に触れ、医療安全を推進する上での医薬品、薬剤師のあり方についても改めて考えさせられます。確かな知識とともにこれらの感覚が得られたことは、大きな収穫です。

そんな学生生活もあっという間に1年半が過ぎ、研究も佳境を迎えます。私は、医薬品の安全使用についての医療者の考え方を調査しています。自身の経験もふまえ「薬の安全のために、もっと協働できたら」との思いから計画しました。うまくまとめられるか不安ですが、先生方の丁寧なご指導のもと完遂したいと思います。そして、大学院での学びを医療現場に持ち帰り、多職種で医療安全を推進していきたいと思います。

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