日本国内では平成11(1999)年に発生した重大な医療過誤事件を契機に、医療安全に対する関心が高まり、患者の安全を守るための様々な施策が実施されてきました。例えば医療機関における医療安全管理部門の設置、医療安全管理者、医療機器安全管理責任者、医薬品安全管理責任者の配置などが法のもとに義務付けられてきました。しかし、これらについての組織的な教育・研究制度はまだ確立されていません。
滋慶医療科学大学大学院は、滋慶学園グループの教育理念「高い専門性と職業実践能力、豊かな人間性、そして国際社会に通用する能力の涵養」に基づいて、医療安全を担う人材を養成するために設立されました。本学の目的は、医療安全管理学及び医療安全管理学の領域としての医療経営管理学に関する職業に関する卓越した実践能力と研究能力を養うことです。医療安全管理領域の教育・研究体系を確立し、そのシステム構築を行い得るリーダーシップを持った人材を育成します。