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岡 耕平Kohei Oka

教授:岡 耕平

研究内容・メッセージ

生活・学習・就労に困難のある人の支援のために、テクノロジーによる代替手段や能力拡張、環境調整による困難状況の解消など、具体的な支援方法とその効果について研究しています。実際場面での人間の行動をふまえて問題を発見し、問題の背景にある人間の特性と環境との齟齬を解消することを目指します。

職位
教授
学位・資格
博士(人間科学)、公認心理師、福祉情報技術コーディネーター1級
専門領域・分野
適応認知行動学、人間支援工学
担当科目
人間工学特論Ⅰ・Ⅱ、特別演習、課題研究(修士論文作成)
リサーチマップ
https://researchmap.jp/okakohei

略歴

1978年大阪生まれ。2007年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程を単位取得退学。2009年博士(人間科学)。2006年より日本学術振興会特別研究員を経て、2007年から2011年まで東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野特任助教。2011年より現職。知的障害のある人のガイドヘルパー、小規模作業所での作業支援、職場内での就労支援コーディネートの経験をもとに、障害により困難をかかえた人の学習・就労を支援についてテクノロジーの活用や環境調整による具体的な支援方法とその効果について研究。2005年日本認知心理学会優秀発表賞、2007年関西心理学会研究奨励賞、2011年日本職業リハビリテーション学会奨励賞、2013年ヒューマンインタフェース学会研究会賞、2019年コミュニケーション支援研究賞、2020年ヒューマンインタフェース学会研究会賞受賞。

社会活動等

・大阪大学キャンパスライフ健康支援・相談センター 招へい准教授
・大阪府教育庁 高等学校支援教育力充実事業「専門家チーム」構成員
・ヒューマンインタフェース学会 評議員
・日本職業リハビリテーション学会 論文誌編集委員

著書等

  •  岡耕平 (2022). 発達障害におけるリモートワークの課題.日本発達障害連盟(編).発達障害白書 2023年版. (pp.140-141). 明石書店, 東京.
  •  岡耕平 (2020). 公務部門における障害者雇用の取り組みのその後.日本発達障害連盟(編).発達障害白書 2021年版. (pp.132-133). 明石書店, 東京.
  •  岡耕平 (2019). 症候群を対象とした研究結果の解釈について.北洋輔・平田正吾(編).発達障害の心理学 ―特別支援教育を支えるエビデンス.(pp. 63-68). 福村出版,東京.
  •  岡耕平 (2015). 障害のある人の支援に心理学は役立つのでしょうか?.兵藤宗吉・野内類(編).Q&A心理学入門 −生活の疑問に答え,社会に役立つ心理学−.(pp. 151-167). ナカニシヤ出版,東京.
  •  岡耕平 (2014). 心理学からみた医療安全.安本和正(編).医療安全と医療訴訟.(pp. 15-45). 株式会社イムジック出版,東京.
  •  岡耕平 (2013). 障害者支援とヒューマンファクターズ.篠原一光・中村隆宏(編).心理学から考えるヒューマンファクターズ -安全で快適な新時代へ−.(pp. 165-182). 有斐閣,東京.
  •  岡耕平 (2013). タブレットPCやスマートフォンで変える特別支援教育.金森克浩(編).[実践]特別支援教育とAT(アシスティブテクノロジー)第2集.(pp. 6-9). 明治図書出版,東京.
  •  岡耕平 (2012). 「障害者雇用」って本当に必要なの? ー 制度の功罪と雇用の未来.中邑賢龍, 福島智(編).バリアフリーコンフリクト.(pp. 73-92). 東京大学出版会,東京.
  •  Oka & Miura (2012). Allocation of Attention and Effect of practice on persons with and without Mental Retardation: The Advanced Study. In T. Miura (Ed.), Visual Attention and Behavior – Bridging the Gap between Basic and Practical Research: (pp. 399-417). Tokyo: Japan Kazama Shobo.

主な研究実績

  • 木下(工藤)ゆかり・岡耕平・土屋八千代. (2023). 病棟看護師長の管理業務に注目したストレスマネジメントの有効性に関する検討―管理業務の俯瞰に基づいたコーピングの提案の有効性-. インターナショナルNursing Care Research, 22(1), 145-154.
  • Tajima A, Ikeda K, Ota K, Oka K, Ishihara Y, and Yamada T. (2023). Toward the development of a training program that promotes a “social model of disability” for physical therapists: a discussion on experiential learning surrounding the use of “acceptance of disability” by physical therapists. Journal of Physical Therapy Science, 35(6), 471-478.
  • 岡耕平. (2022). レジリエンスの概念を医療現場に導入する際の課題と今後の展開. 臨床麻酔学会誌, 42(7), 654-659.
  • 野々村ゆかり・岡耕平・山中真. (2021). ナースコールに対する「待つ患者」と「待たせる看護師」の待機時間認識調査:時間を表す言葉の時間認識. 医療マネジメント学会誌, 22(3), 130-134
  • Yamada, K. & Oka, K. (2021). Suggestion on how educational support on “gifted” children should be. IEICE Technical Report HIP2021-28, 37-40.
  • 田島明子・岡耕平・太田健一・石原八重子 (2021). 作業療法の臨床場面における「障害受容」の使用状況と今後の課題. 臨床作業療法NOVA, 18(1), 21-26.
  • 岡耕平 (2021). 知的・発達障害のある人のテレワークを支援するための支援技術. 職業リハビリテーション, 34(2), 49-56.
  • 小山和彦・岡耕平・西辻冬馬・堀 辰之.(2020). 人工心肺のトラブル対処時の状況認識にクライシスチェックリストが及ぼす効果.体外循環技術, 47(2), 128-137.
  • 岡耕平 (2020). 公務部門の障害者雇用数水増し問題と問題発覚後の対策の効果. 職業リハビリテーション, 34(1), 30-35.
  • 岡耕平 (2020). ICTを活用した高次脳機能障害者の就労支援, NIVR実践報告書No. 35別冊, 64-65.
  • 山本鋭二郎・岡耕平. (2019). 放射線治療におけるインシデント事例に対するVTAを用いたヒューマンファクター研究. 日本放射線技術学会雑誌, 75(11), 1249-1259.
  • 井上奈美江・岡耕平. (2019). 訪問看護師が受ける苦情の実態−インタビュー内容の主観的分類から−. 日本在宅看護学会誌, 8(1), 40-47.
  • 藤井耕・岡耕平・折田義正. (2019). 在宅血液透析装置に求められる要件についての検討. 日本臨床工学技士会会誌, 65, 98-103.
  • 笠原聡子・杉本千恵・岡耕平. (2018). 看護学生および看護師における二次元レジリエンス要因尺度(BRS)の信頼性と妥当性の検証. 日本看護科学会誌, 38, 160-168.
  • 杉本千恵・笠原聡子・岡耕平. (2018). 二次元レジリエンス要因尺度を用いた看護学生のレジリエンス特性の学年による違い. 日本看護科学会誌, 38, 18-26.
  • 岡耕平. (2018). 新しい医療安全対策の視点. 麻酔, 67(11), 1177-1183.
  • 吉野眞美・岡耕平・木内淳子. (2018). 産科医療補償制度における原因分析報告書の検討. 医療の質・安全学会誌, 13(3), 275-284.
  • 杉本千恵・笠原聡子・岡耕平. (2018). 看護学生のレジリエンス特性と精神的負担感の年間推移との関係. 日本看護学会論文集(看護教育), 48, 39-42.
  • 喜田裕也・岡耕平・木内淳子. (2015). WHOドラフトガイドラインに基づいた医療事故調査66報告書の検討 ―非懲罰性について―,医療の質・安全学会誌, 10(3), 269-272.
  • 岡耕平 (2014). コミュニケーションが困難な発達障害のある人のキュレーティング・コミュニケーション 認知科学, 21(1), 45−61.
  • 吉野眞美・岡耕平・木内淳子 (2013). 看護師等が刑事責任を問われた事故の根本原因分析 ~そこから学ぶ事故防止策の不備の検討〜 医療の質・安全学会誌, 8(4), 336-347.
  • 岡耕平 (2013). 障害支援技術としての携帯情報端末アプリの分類の試み ―発達障害のある人への支援を中心として―, ヒューマンインタフェース学会研究報告集, 15(3), 135-141.
  • 岡耕平 (2012). コミュニケーションが困難な発達障害のある学生の学習支援 ーテクノロジーの利用と環境調整による支援効果の事例的検討ー ヒューマンインタフェース学会研究報告集, 14(3), 167-172.
  • 岡耕平 (2011). 発達障害当事者からみた医療コミュニケーションの問題とその対応.医療の質・安全学会誌2011, 180.
  • Oka, K. & Miura, T. (2008). Allocation of attention and effect of practice on persons with and without mental retardation. Research in Developmental Disabilities, 29, 165-175.
  • 岡耕平・三浦利章 (2007). 知的障害者における視覚−運動協応研究の動向 大阪大学大学院人間科学研究科紀要, 33, 143-162.
  • 岡耕平・三浦利章 (2006). 知的障害者の注意機能研究の動向 大阪大学大学院人間科学研究科紀要, 32, 265-283.
  • 岡耕平・三浦利章 (2005). 簡便で汎用性のある知的障害者の作業支援法 信学技法, 105(186), 57-60

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