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本学修了生の東辻保則さん(7期生)、熊谷典子さん(8期生)、峯尾千恵さん(9期生)が国際学会「International Forum on Quality & Safety in Healthcare Australasia」で修士論文の一部を発表

2021.10.1

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2021年9月8日から10日、International Forum on Quality & Safety in Healthcare Australasiaがバーチャルカンファレンスとして開催されました。本学から修了生の東辻保則さん(7期生)、熊谷典子さん(8期生)、峯尾千恵さん(9期生)が、修士論文の一部を発表しました。

今回の学会では、“Reconnect and Rebuild(再連携と再構築)” をテーマに開催されました。約30か国からの参加があり、100を超えるe-posterが集まりました。COVID19という世界中の医療従事者が直面する課題を考慮し、ポストCOVIDの未来を見据え、連携、復興、医療従事者のBurn out、より公平なシステムの再構築についてオンライン上のライブで国際的な議論が交わされました。

東辻保則さんは、“Effectiveness of an intervention program for safety confirmation of haemodialysis preparation process”(共同研究者:飛田伊都子教授・加納 隆特任教授・椿原美治特任教授、佐々木雅子研究生)のテーマで発表しました。血液透析療法に関連するエラーの多くは透析治療開始前の準備段階に起因することが多いことに注目し、準備のためのガイドラインを医療従事者はどれだけ遵守しているのかについて行動調査を実施しました。導き出された結果から、行動変容に繋がる介入を行い、その結果を報告しています。

東辻さんは、「初めて国際学会に参加させていただきました。しかし世界中でコロナが蔓延しているために、発表はe-posterという形での参加となりました。何もかもが初めてのことなので、学会登録、メールの確認、ポスター作成、ポスター発表、学会参加と、全ての過程での出来事一つ一つが勉強になりました。しかし、それと同時に自分の不甲斐なさもたくさん感じました。この想いをこれからの人生で忘れることなく、医療安全や研究だけではなくたくさんのことを学んだ大学院での経験を活かし、様々なことに挑戦し続け、人生で学ぶことを大切にし、継続していきたいと思います。最後に、大学院修士課程中に研究を指導していただき、海外発表の機会を与えてくださった飛田教授、そしてこれまでの研究をご指導していただきました加納教授、椿原教授、そして研究協力者や研究室の皆様には感謝しかございません。皆様本当にありがとうございました。」と感想を述べています。

熊谷典子さんは、“Evaluation of the effectiveness of an intervention programme to improving hand hygiene adherence rate before infusion in nursing professionals: Utilizing handy check-up device and automated monitoring system ”(共同研究者:飛田伊都子教授・戸田満秋准教授・京都大学の岡本和也准教授、和田山智子研究生、有田弥棋子研究生)のテーマで発表しました。World Health Organization が示す5 Momentsのうち清潔処置の前とされるMoment 2に注目し、そのタイミングにおける手指衛生の遵守率を調査し、遵守率が低い方を対象に行動変容を促す介入を行い、その結果を報告しています。

熊谷さんは、「e-posterを初めて作成し、また国際学会も初めての挑戦でしたが、緊張と同時にわくわくする気持ちもありました。英語でのe-posterや口頭発表のプレゼンテーション作成の過程では多くを学びました。1枚のポスターに2年間の研究を収めることは難しく感じ、つい文字が多くなってしまいましたが、自身の研究を見つめなおす貴重な機会になりました。またe-posterをたくさんの方に見ていただけたことで報告することの重要性も感じました。このような機会に恵まれましたのは研究を指導していただいた飛田先生、戸田先生、研究協力者や研究室の皆様と取り組んだ成果とあらためて感謝の思いです。国際学会はとても興味深く、多くの刺激を受けました。広く深い学術の世界の扉を少し開けたばかりですが、研究活動と英語を学び続けていくことの大きな価値を感じました。またこのような舞台で報告できるようにと新たな目標を胸に引き続き取り組んでいきたいと思います。」と、感想を述べています。

峯尾千恵さんは、“Study on the prevention of the misidentification of patients during infusion administration among ward nurses ”(共同研究者:飛田伊都子教授・戸田満秋准教授・志摩久美子研究員、山田利惠研究生)のテーマで発表しました。病棟看護師が点滴を投与する際に使用するバーコード認証システムの使用状況を調査し、使用する頻度の少ない看護師を対象に、行動変容を促す介入を行い、その結果を報告しています。

峯尾さんは、「今回、バーチャルでしたが国際学会に参加することができました。自分の研究を英語に翻訳しeポスターとして1枚にまとめ英語でのプレゼンテーションを録音するという経験をさせて頂きました。eポスターを纏める際は、何を相手に伝えたいかを考え大学院での研究内容を改めて見つめ直す機会となりました。飛田先生・戸田先生・研究協力者の皆様・研究室の皆様のご協力があり、一つの形とすることができました。また、自分の英語力の乏しさやプレゼンテーションの難しさも感じ、課題も見つけることができました。これからも、このような機会があれば積極的に参加し、色々な挑戦をしていきたいと思います。」と感想を述べています。